地域課題の解決に向けて、地域と協働するためのスキルの養成に集中化

地域課題の解決に向けて、地域と協働するためのスキルの養成に集中化

2017-09-15白石智子准教授,若園雄志郎准教授

「ソーシャルスキル演習」はコミュニティデザイン学科2年次必修科目で、世代や価値観の異なる相手と円滑に関係を結び、社会・地域課題の解決に向けて集団として効果的に協働するためのスキルを集中的に養成するものです。ここで獲得したスキルは、3年次に行われるまちづくりの現場などの現実社会の様々な場面で役立てることが期待されます。

この授業は、人とかかわる力、議論をする力、批判を受けとめる力といったソーシャルスキルを養成することが目的です。今、自分はどういうことができていて、課題はどこにあるのか、教員に一方的に評価されるのではなく、自分の力で課題を見出し次につなげていく力をつけることを授業では意識しています。

意見や価値観が異なる人とかかわり、合意形成を図っていくようなことが得意な人も苦手な人もいると思います。得意な人はその力をさらに伸ばしていって欲しいし、苦手な人も「持って生まれた資質だから」ということではなくて、スキルは養成できます。スキルを身につけることによって可能性がどんどん広がるということがありますので、それをぜひ体験してもらえればと思います。宇大はアクティブラーニングがしやすい環境を整えていますので、その点もこの授業をさらに機能させています。(白石智子 准教授)

この授業で獲得してほしいことは2点あります。1つは、みなさんには「多様性を認める」ことや「多面的に物事をとらえる」ことを授業を通して身につけてもらいたいです。それぞれ意見が違う部分もあるだろうし、同年代であるからこそ言いづらいときもありますが、主張する・それを受けとめるということを学んでください。

もう1つは、時間のコントロールです。発表準備に向け、自分たちで時間を調整して期日に間に合わせる、そういう時間管理も授業には含まれています。地域デザイン科学部は地域志向が強い学部ですので、この授業は地域で自分がどういうふうに生きていくかを考える部分も大きいのかなと思っています。しゃべるのが苦手という学生もいると思いますが、そうであればそれ以外のところで、みんなの意見や考えをまとめるなどといった自分の得意分野を見つけるのも重要です。自分ができるコミュニケーションの形を見つけてください。(若園雄志郎 准教授)

学生の声

小田原葵さん(コミュニティデザイン学科・2年)

ふだんの友人同士の会話では、一方的に自分が思っていることを話してしまいがちなのですが、この授業では自分の意見に対して「私はこう思うよ」と指摘してくれたり率直な感想を返してくれたりするので刺激になりますし、こういう議論を通して成長していけるなと感じています。2人の先生の掛け合いが授業を和やかな雰囲気にさせて馴染みやすい授業にしてくれます。

佐藤愛純さん(コミュニティデザイン学科・2年)

自分たちが考えたことをパワーポイントなどのツールを使っていかに伝えられるかが授業のテーマですが、相手に嫌な思いをさせないか、意見をきちんと伝えるにはどうしたらいいのか、学生同士で話し合いながら考えていく過程がおもしろく感じます。相手と考えが違うときに自分の思いをどう伝えるか、難しいです。自分が持っているコミュニケーションスキルをどう活かしていけるか、授業を通して学んでいきたいと思っています。

塚田貴大さん(コミュニティデザイン学科・2年)

課題に対していかに合意形成できるか、みんなの意見は様々ですがグループワークを通して1つの答えを導き出していく過程が面白く感じます。話をするとき、自分の本意が相手にしっかり伝わっていないと感じることがあります。2人の先生の話す言葉には強さがあり、芯の通った話し方は相手の心にしっかり届きます。この授業を通して心理的な要素も含めて相手にしっかり伝わるような話し方を学んでいきたいです。

藤又由紀夫さん(コミュニティデザイン学科・2年)

ディスカッションなどを通してプレゼンやコミュニケーションの技術を磨きあげていく授業ですが、プレゼンの内容をまとめるため授業以外の時間に学生が集まり議論することもあります。自分の意見を主張し、他の学生の考えも聞き、その中で合意形成を図って課題解決を成し遂げていくところに高校の授業とは違った魅力を感じます。先生たちはいろいろな意見を幅広く受け入れてくれますし、とてもフレンドリーな雰囲気の授業です。